12/03/2009 - 租税問題に関する透明性と情報共有の強化に向けた幾つかの金融センターのここ数週間の動きは、国際的な脱税撲滅の取り組みにとって歓迎すべき後押しとなっている、とアンヘル・グリアOECD事務総長は述べました。
多くの国・地域では、外国当局による税務調査への支援を妨げる協定を依然として維持していますが、一部の国・地域ではこの分野におけるOECD基準に沿った動きや発言が見られ、実際の進展がなされつつあることを示しています。
グリア事務総長が挙げた最近の動きには以下が含まれます。
グリア事務総長はこれらの動きを歓迎し、「脱税を助長する銀行の守秘義務に関する取り決めを悪用できないようにすることは、グローバル経済のより論争的な側面のひとつを取り除こうとするより幅広い動きの一環である」と指摘しています。さらに、「G20が透明性と情報交換の改善に向けた取り組みを支援していることは、先進国と途上国の双方にとってこの問題が重要であることを浮き彫りにしている」とも述べています。
情報への良好なアクセスは、各国の税法の実効的で公正な適用を確保するための前提条件です。この分野におけるOECD基準は、脱税が疑われるケースについて具体的な照会があった場合には、要請により税務当局間で情報交換する旨規定しています。OECD基準はいわゆる「証拠漁り」(fishing expedition)を禁止しており、交換される情報の機密保護が意図されています。
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